おきなわ図鑑 >> 沖縄水中観察日記

Vol.1 沖縄で見られるクマノミ

日本で見られるクマノミは6種類。 沖縄ではこの6種類すべてを見る事ができる。
恩納村には一か所で6種類を見られるポイントもある。
クマノミ 写真はクマノミ。

1ハマ、2クマ、3カクレという言葉がある。 体側にある白い帯の数で種類を見分ける方法で、1本ならハマクマノミ、2本ならクマノミ、3本ならカクレクマノミという具合いだ。

しかし、クマノミの成魚の白い帯は実際には3本ある。 頭部、体側、そして尾柄部だ。尾柄部の白い帯は尾鰭が白いので目立たないのかもしれない。
また、尾柄部の白い帯は入るものと入らないものがいるのでややこしい。
クマノミ クマノミが住むイソギンチャクは、エンタクイソギンチャク、ウスカワイソギンチャク、ジュズダマイソギンチャク、シライトイソギンチャク、センジュイソギンチャク、 チクビイソギンチャク、マバラシライトイソギンチャク、ハタゴイソギンチャク、イボハタゴイソギンチャク、アラビアハタゴイソギンチャクなど多くの種類に適応している。

触手の短いハタゴイソギンチャクの仲間に住んでいるクマノミは色が黒くなる。

ハマクマノミ ハマクマノミの成魚は頭部に1本の白い帯が入る。

メスはオスに比べて体が大きく体側の色が黒くなる。 気性も激しくなるようで、イソギンチャクから離れて活発に泳ぎ回り、外敵が近付くと威嚇をする。

住んでいるイソギンチャクはタマイタダキイソギンチャクが圧倒的に多いが、稀にサンゴイソギンチャクの仲間に住む事がある。
カクレクマノミ 映画「ファインディング・ニモ」の主人公になった事で一躍有名になったカクレクマノミだが、ニモのモデルはカクレクマノミではない。
ニモは同じ属のクラウン・アネモネフィッシュというクマノミで、こちらはオーストラリアやパプアニューギニアに分布しており、日本には居ない。

ただ、クマノミ類の中では一番小さく、動きも愛らしいので、人気の種であることには変わりない。

住んでいるイソギンチャクはセンジュイソギンチャク、ハタゴイソギンチャク、アラビアハタゴイソギンチャクの3種。
ハナビラクマノミ ハナビラクマノミは体側に1本、そして背面に1本の白い帯が入る。

住んでいるイソギンチャクは、センジュイソギンチャク、シライトイソギンチャクが多いが、ハタゴイソギンチャクに住む事もある。

幼魚の頃に他のクマノミが住むイソギンチャクに入り込み、成長するまで目立たず行動し、ある時、イソギンチャクを乗っ取るという光景を見た事がある。
こんなことを書くとハナビラクマノミのイメージが悪くなるが、これは他のクマノミでも行われている事だ。
セジロクマノミ セジロクマノミは背面にだけ1本の白い帯が入る。唇の部分にまで白い線が到達するのでハナビラクマノミとの違いは一目瞭然。

住んでいるイソギンチャクはシライトイソギンチャクかアラビアハタゴイソギンチャクの2種。

イソギンチャクに隠れるように泳ぐカクレクマノミよりもイソギンチャクへの依存度は高く、常にイソギンチャクに埋もれるように泳いでいる。
トウアカクマノミ トウアカクマノミは成魚になると体が黒ずみ頭部だけが赤くなるのでこの名前が付いた。

他のクマノミは奄美大島が北限だが、トウアカクマノミは沖縄が北限とされている。まさに沖縄で見られるクマノミだ。

サンゴ礁域や岩礁域には住まず、シルトっぽい砂地に住むのもトウアカクマノミの特徴。
自ずと相性の良いイソギンチャクはシライトイソギンチャク、イボハタゴイソギンチャクなどに限られてくる。
クマノミ達は一つのイソギンチャクの範囲から逃げないので写真が撮り易く、 僅か 6種類でコンプリートできるのでカメラを始めたばかりの初心者にはとても良い被写体だと思う。

しかし、オスとメスの違いや、大人と幼魚の違い、生態など、突き詰めていくと奥が深い魚でもある。
いつかその辺の話も書いてみたい。


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